福岡鹿児島TT その2

前回の続きです。ついに明かされる、ぱくさんほ失踪事件の真相…!
CP4→CP5 阿久根駅(行きません!)

さぁいつギブアップ申し出ようかな~♪と思っていると、まきたくんから驚くべき情報が。「阿久根まで20㎞ちょいよ?」え、そんなもんなん?なんとか200㎞を走破した自分にとってはなんだか20㎞がとても短い距離に思えてきました。(チャリ部あるある)順位的にも三太郎を休みなしで登ったおかげで、どこかしらで休憩していた何人かを抜いて自分は最下位を脱していたそうなんです。ここで諦めたら男じゃねぇ!ということで阿久根までもうひと踏ん張りすることにしました。死にかけていた佐伯っていう2回生と一緒に出発です。 多分もうすぐ阿久根というあたりで取ってもらった写真

走ってるとポッケに違和感を覚えました。あれ、携帯(まきたくんの)が、携帯がないいいいい!どうやら水俣でうっかり渡してしまったみたいです。まぁでも2回生が誇る機材厨佐伯っていうやつご自慢のGPS付きサイコンがあって彼と一緒にしばらく走るんだから大丈夫、と割り切って走りました。すると数分後、佐伯君がいきなり僕をちぎり始めたんです泣。待ってや~!仕方なく途中から一人でこぎはじめたぱくくん。もうすでに水俣を出て2時間ほどたっていました。しかし、肝心のCPは見えてきません。何かがおかしい。心もとなさに押しつぶされそうなところで「道の駅」阿久根に到着です。

時間はすでに10時を回っていたと思います。この道の駅眼下に広がる海がほんとにきれいで、いつかチャリではなくドライブで絶対再訪したいんですが、この時はそんな余裕もなく、9月でも容赦のなかった暑さと疲れで瀕死状態でした。着いてすぐにサポートカーを探したんですが、全然見つからない。まだ着いてないのか、それともおいて行かれたのか…。とにかく通信ができる携帯がないので部員と連絡ができません。すべての連絡はラインで事足りると思っていたので、部員の電話番号も知らず、公衆電話等から電話をしようにも連絡先が分かりません。とりあえず、なんか食って栄養補給しようとさつま揚げを買って腹ごしらえ。そしてクーラーガンガンの休憩室で机に突っ伏してしばらく寝落ちしました…。

勘のいい方はもうお分かりかと思いますが、一番上の阿久根駅を取り消し線で消したように、もともとCP(チェックポイント)は肥薩おれんじ鉄道の阿久根駅であり、道の駅阿久根ではなかったのです。自分はそもそもCPを間違えていたのでした。というか、ルートもチェックポイントもいざとなったらTTの要綱を見ればいいと思ってそこまでしっかりと覚えていなかったんですが、その要綱も携帯がSIMなし状態で見れず…。ここまでの自分のTTを続行する上で不利な点をまとめると、

・携帯のSIMカードがアクティベートされておらず、部員と連絡が取れない。

・誰の電話番号も知らないので公衆電話から部員に電話番号をかけようにもかけれない。

・そもそもチェックポイントとルートを覚えてないのでどこをどのように通ればいいかわからない。部員と落ち合える保証がない。(ゴールの伊敷交差点はさすがに覚えてましたが…)

・輪行して鹿児島へ向かおうにもその電車賃が払えない。輪行袋を持ってない。買えない。

こんな感じで、自分の準備不足とSIMカードがアクティベートされてないという不測の事態が重なってTTをリタイアすることすらできない状況に立たされてしまいました。ちなみに後から聞くと、佐伯君は僕がルートとチェックポイントを完全に理解してるという前提でちぎって阿久根駅へ向かったということでした。彼は全く悪くないですね。

自分に唯一残された部員と一緒に福岡へ帰還する道は、伊敷交差点までとにかく今日中に到着すること。そうするしかないと思い、まずは川内に向けて重い足にむち打ち出発しました。

CP5’道の駅阿久根→CP6′ 川内中央交番→ゴール 伊敷交差点

ここからは自分で開拓(笑)したルートなのでCPにダッシュをつけたいと思います。まずは素直に3号線を川内へ。といっても川内でのTTの正式なCPを覚えてなかったので相変わらず部員とは合流できないんですけどw。ファミマで水を補給。次に鹿児島市内への道を本屋で立ち読みし、確認します。(一体いつの時代だよ)というのもここからの道が最も自分の中であやふやだったんです。確か川内からゴールへは50キロほどの行程で、市内に入る前少しアップダウンがあったような…。地図を見てもようわからんげんけど~ってことで近くにあった川内のとある交番へ。おまわりさんに「これから鹿児島市内へ行くのですが、山の方から市内へ回り込む道ってないですか?」とこれまで仲間とはぐれた経緯も交えて聞きました。そして教えてもらったルートがこちら!

総延長50㎞越え、ルートの中間には入来峠という標高400m越えの峠が鎮座しています。まぁなんと素敵なルートでしょう(白目)。頂上から望む錦江湾と桜島は…最高でした(滝汗)。うすうすこのルートは正規のルートじゃないことはわかっていました。というか、いくらTTとは言えど、最後にこんなきっつい峠登らせないですよね?じゃないと先輩方は本当に体力お化け、自転車馬鹿です。ただ残り2、30㎞の地点まで来ていたので、引き返すと余計に体力・時間のロスになってしまいます。本当に僕に残された道は走りきることしかなかったのです。ちなみに正規のルートは3号線をただただ南へ道なりに走る、実にシンプルなルートでした。なぜ僕は素直にそうしなかったのか…。

峠の途中で何度か立ち止まりました。残り2、30㎞とは言え、走り切れるか走り切れないかは5分5分、自信は確固たるものではありませんでした。このままタイムリミットまでにゴールできず、みんなにおいていかれたらどうやって福岡に帰ったらいいがけ…?。不安な気持ちがよぎります。金と携帯がないだけで人って死に得るんだって痛感しました。べそかいてると、反対車線の運転していた方がわざわざ車を止めて「だいじょうぶかー!はしれるかー!」と声をかけてくださったり、反対から登ってきたクロスのお兄ちゃんも心配してくださいました。いやぁ、日本はいいところだぁ。

そしてついに伊敷交差点に到着!でも当然部員のみんなはもうすでに銭湯へ移動しています。自分実はその最後に立ち寄る銭湯の場所すら確認してなかったんです…。ゴールしても部員に合流できないという最悪の状況です。こうなったら近辺の銭湯片っ端から行ってみるか…と覚悟を決めかけたその時!道行く車の中に清水Dさんを発見!助かりました…。


じゅーちゅさんに事情聴取されているの図

永手さんから俺が行方不明になってからの一部始終を聞かせてもらいました。阿久根のCPで朴が来ない!とわかってからというもの、サポートの先輩方は3号線を行ったり来たり、時には川原まで見て自分が倒れていないかどうか探し、どうしようもなくなったので阿久根警察署に捜索願を出し、九大の学務の方にも連絡をしてくださってたそうなのです。阿久根署経由で両親にも連絡が行っていたようで、しばらくすると母上様から(永手さんの携帯に)電話がかかってきました。こっぴどくお叱りを受け、「自転車にはもう乗るな!」とまで言われました…。BBSに書き込まれていた永手さんの書き込みをスクショしようとしたら、画面の方向を変えるタイミングで撮っちゃいました。事件の香りがムンムンしますね!

タイムは18時間2分。もちろん最下位です。こんなにも遅い最優秀選手がチャリ部にかつて存在したでしょうか。

かなりふざけて書きましたが、僕がもし見つからず、もとい、無事ゴールすることができず、行方不明者として全国ニュースのトップを飾ろうもんならチャリ部自体が活動自粛、おとりつぶしになりかねなかったであろうと思います。ひとえに自分のTTに参加する上での準備不足が招いた事故でした。サポートの先輩方、阿久根署の皆さん、九大学務の職員の方々、それからもしかするとBBSの書き込みをご覧になったOBの皆様には多大なるご心配・ご迷惑をおかけしました。この場を借りてもう一度お詫び申し上げます。そして最後までこの長い長い記事を読んでくださり、ありがとうございました。最後にちゃんと正規のルートを走り見事ゴールされたみなさんの写真で締めたいと思います。みんなもてぃーてぃーにでるときは、けいたいのしむかーどがちゃんとあくてぃべーとされてるかかくにんして、さいふにしんかんせんりんこうできるだけのおかねをいれて、ちぇっくぽいんととるーとはしっかりとあたまにたたきこもうね!